TRADING

01「ぼくらの人生と音楽」

VS.TALK 01 PART.4

Satoshi / kidd Guiter ∞
U-MA / kidd Drums
http://www.kidd.jpn.com/bio.htm

友情を支えたMixテープ“Share the Sound”

祐馬:大学生のときも、バンドをガツガツやっていた覚えがないのね。俺はむしろ、名古屋のスケーターとつるんで、スケボーばっかりやってた。
聡士:同じ名古屋にはいたけど、それぞれ別の大学で離れてたからね。別々の友達と別々の道を歩いてた。
祐馬:スケボーにハマりつつも、常に音楽は大好きだから、大須にあるマニアックなレコ屋に行きまくって買いまくってて。レコード収集してて。それでサトシにMixテープを作ってたんだよね。
聡士:そうそう。定期的に。わざわざテープを作ってくれるわけ。今思えば泣けるよね。これが疎遠になっていた僕らの友情を支えましたw
祐馬:音楽に関しては僕は完全にオタク気質なんで。あのテープもVol.10くらいまでいったよね?
聡士:“Share the Sound”ってタイトルでね。手書きでリストも書いてくれていて。アーティスト名と曲名。最初はカセットテープ。途中からCD-Rだった。僕はターンテーブルさえ持っていなかったようなエセ音楽好きだから、ユウマはずっと僕の音楽ファッションリーダーだった。アナログ盤でしか発売されていないようなディープな音源をユウマが掘ってくるから。僕は苦労せず、ディープな名曲を手に入れることができたわけw
祐馬:ちゃんとヘッドホンはめて録音してたもんね。楽しんでた。完全ひとりだったけどw

Share the Sound とゆうMixテープは、きっと同時に僕らの Share the Mindになっていたんだよね。

聡士:ユウマは大量に音源を買ってた訳で。ジャケ買いもしただろうし、失敗も大量にあるはず。フルアルバムに名曲が1曲しか入ってない事も少なくないでしょ。なのに俺に届くShare the SoundってゆうMixテープには、これは名盤!名曲!ってのだけが入っていて。ミキサーでちゃんと曲間もつなげてくれて。1本通して聴くと見事にストーリーが作られたテープ。それが2〜3カ月おきに僕のもとに届いたんだよね。ヤバくないすか?w
祐馬:ハハハ
聡士:いや、やべーよね。よくやってくれたよ。大してお礼も言ってなかったと思うよ、俺の事だから。
祐馬:いいんだよ。楽しかったから
聡士:すまんな。
祐馬:ただただそれも含め、音楽を掘り下げるのは楽しかった。エモの先駆けみたいな曲を特に集めまくってて。今では結構メジャーだけど、当時、早い人はそれを漁る、みたいなのを俺も例外なくやってたね。
聡士:あの頃ユウマから届いた、衝撃的だった音源がいっぱいあったな。ハードコアのenvyとか、tha Blue Herb。tha Blue Herbはヒップホップなんだけど、今でも僕が追いかけ続けている唯一のアーティスト。巷でも当時流行り出したけど、僕の中ではユウマから流れてきたのが一番早くて、巷で流行った時点ではだいぶ前から知ってるぜ的な立場だった。w。
祐馬:俺は卒業後に5年くらいレコード屋で働くんだけど、思えば、あの頃から自分の耳を肥やして、自分が仕入れた音楽を誰かに還元するのが好きだった。サトシがハマりそうな曲を半分と俺の攻めを半分くらい録音して、「これどうですかねぇ」ってお中元のようにこう渡すみたいなw。
聡士:最高かよw
祐馬:音楽がベースで仲良くなった人はめちゃくちゃ多いけど、サトシと今でも切れないのは、きっと高校から今に至るまで音楽を主軸に、美意識とか哲学的なものとか、何が正しくて何が間違っているかとかいう価値観がほぼ一緒だったからだなぁと思うね。
聡士:Share the Sound とゆうMixテープは、きっと同時に僕らの Share the Mindになっていたんだよね。