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第4話 「給与明細から読み解く現状」学校では習わない『F』の話
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- 2018-08-14
- ヒライヤ
前回からかなり間隔が空いてしましましたが、コラムを更新します。
ご無沙汰しています。宮島です!
ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか?
(ヒライヤHPリューアルのため時間がズレました、。byヒライ)
僕は奥さんと土岐美濃焼まつりに行ってきました。良い買い物ができたみたいで、奥さんは大満足していました(^^)
さて今回は、前回の給与明細から国のメッセージが…と書きましたが、そこについて少し触れていきます。
まず質問ですが、H28年の年収とH29年の年収が全く同じだった時に手取り年収は同じだと思いますか?
勘の良い人は文脈から推測する通り、答えはNOです。
では、何故だかわかりますか?
実はH16年からH29年まで毎年、社会保険料が値上りし続けているからです。
厳密にはこの期間の値上げは厚生年金(サラリーマン等)の保険料です。
「社会保険料とか厚生年金の保険料とか難しい話はわからない」と、言われそうなので少し解説しますね!
※社会保険とは:日本では5つの『国の保険』のことを指します。(医療保険、年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険)
【Wikipediaのリンク貼ってあります】
皆さんが病院で使う健康保険は、医療保険に該当します。ご存知の国の年金制度は年金保険に該当します。
保険料とは、それらの保険に支払うお金のことです。
サラリーマンや企業経営者の厚生年金の負担が平成16年では13.580%だったのが、H30年3月現在では18.3%になっています。
いきなり5%の大きな値上げだと抵抗感がありますが、10年以上かけて徐々に値上げすることによって負担感を感じさせないようにいたのでしょうかね。
自分自身、缶ジュースが100円→110円→120円になった時も、「まあ10円くらいなら」って値上げの都度思っていましたから。
社会保険料の値上げに関しては、給料天引きのサラリーマンの方はそもそも実感はなかったのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
実際会社勤めの僕の友人は、昨年と今年の税負担での手取りの話はしていますが、社会保険料の事は何も言っていない事が多いのです!
少し話が変わりますが、僕は大学生の頃国の年金制度には頼りたくないと思っていました。消えた年金問題なんかもありましたよね?当時はまだ働いていなかったので、純粋な気持ちでニュースを見ていました。
『どうせ自分たちの時にはもらえないのであれば、その分自分で貯めた方がマシなんじゃないか…』と。
しかし、就職後は給料から勝手に引かれるのでそんな感情消えていましたが(笑)
1つサラリーマンの方々に知っておいて頂きたい事があります。
皆さんを雇っている会社は、皆さんの値上りし続けている社会保険料を半分負担してくれています!従業員全員分!!
サラリーマンの方も給料から約15%引かれている社会保険料が、全額の約30%自己負担だったとしたらゾッとしますよね?
30万の給料だと約4.5万円の負担が約9万円になるんですよ?年間約54万円負担が増えたら…
旦那さんのお小遣いなくなっちゃいますね(汗)
僕自身その負担感を感じていますし、企業経営者の方の社会保険の悩みを良く耳にしています!それほど、社会保険や社会保障は国としても大きな問題になっていると実感しています。
インターネット上であまり深く書けないんですが、国は『そこ』に対して間接的なメッセージを発信していると僕は考えています。
なぜ首相は一億総活躍社会実現に向けて『新・三本の矢』を掲げたのでしょうか?
なぜ国は副業を企業に認めさせる動きをしているのでしょうか?
なぜ国はここ2年間でiDeco(確定拠出年金)や積立NISAなどの制度を改正や施行したのでしょうか?
なぜ税金を社会保険の支払いに投入せざるを得ないのでしょうか?
理由は一つではないでしょうが、今と同じ社会保険制度の維持が極めて困難なことは容易に推測できます。
因みに、30代の僕が年金を受け取る時には財政破綻しており600兆以上の赤字になると試算されているそうです。
「いやいや、国や偉い人達がなんとかしてくれるでしょ?」と、思われるかもしれませんが、その解決策はどちらかのようです(汗)
1つ目は社会保険料の負担を30%以上上乗せをする。
2つ目は受け取る年金額を40%以上カットする。
自助努力が不可欠な時代になってきましたね。
ただ、怖くはないですよ!
正しい知識を身につける事である程度は対策できます。
学校では習わないお金の知識を身につけて、自分自身で自分や家族の将来を守っていきましょう!
今回はこんなところで^^
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宮島 大輔(財務コンサルタント)
株式会社シルエフ 代表取締役
〒501ー3803
岐阜県関市西本郷通2丁目2ー18
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