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- イマイズミナオヤの「光陰猫パンチの如し」vol.2
イマイズミナオヤの「光陰猫パンチの如し」vol.2
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- 2018-08-14
- ヒライヤ
小説の話
「とりあえず最初から3行ぐらい読んでみよ」
大体、本屋で本を買う時に最初の3行読んでグッと来るかどうか試しがち。
そこでふるいをかけている時点で名作とすれ違ってる事も多々あると思う。
まあでも一期一会やもんで、しょうがないよね。
文庫買う場合やと裏にあらすじと「著者史上最高作品の呼び声高いエンターテイメント作品ここに誕生」的な煽り文句も結構重要視する。
あと最初の1行目が「」から始まると読みやすいんじゃないか説が俺の中であるけど、読みやすいと表裏一体で「チープ」さも同居しているパターンが多い。チープでも読みやすいのがなんだかんだ一番!
と思ってます。
やもんでストーリーの重厚感かつ読みやすい本を一撃必殺で読み始めるのは大体、他人からのオススメが一番やと思う。
自分みたいにたまにしか読まんひとと違ってよく本読んどる人からしたら「なんやこいつさっきからおいしい牛乳は美味しいぐらい当たり前の事しかゆってないやん」と思われている事だろう。
僕もそう思う。
何が言いたいかって書店員が選んだ本って大体間違いないのよ!!!
そう、本屋大賞の話
本屋大賞常連といえば
伊坂幸太郎。僕も大好きなのですが、もうほぼほぼ毎年ノミネート。
M-1でいうところの笑い飯ぐらい、毎年います。
何を隠そうオモロイ。
毎年、本屋大賞ノミネート作品は必ず読んでいます。
そういった人も多いと思います。
月に1冊読む程度のためこういった
上記の文学賞は参考になります。
下記勝手な印象
直木賞:歴史関係が多い気がする。
芥川賞:ストーリー性は重要視せず、分の綺麗さ
本屋大賞:SF.ファンタジー強い。ストーリー青年漫画寄り
よし!そんで!
今回は2作の珍しい小説を紹介します。
佐藤武士著「騙し絵の牙」
本屋大賞ノミネート常連
伊坂幸太郎著
「キャプテンサンダーボルト」
まず!昨年読んだ『騙し絵の牙』が本屋大賞にノミネートされました!
前作の佐藤さんの作品『罪の声』と共通していたのは主人公がマスコミ業界で働く人ということです。
本書との出会いは、「罪の声」を読んで面白かったなーと思っていたところ本屋で
北海道出身タレントの大泉洋が表紙の新刊を見つけました。
僕自身水曜どうでしょうの大ファンでもあるため「大泉洋の書いたエッセイまたでたー!!」と思って開いてみると小説!
しかも大泉洋にあてがきされた小説であり、しかも作者が佐藤武士やん!!といったのが今作を読むに至った経緯です。
あてがきというとイメージされるのが主演が決まった後でドラマが作られるアレですな。
相棒とか踊る大走査線とかのパターン。
主演のキャラに沿って脚本を作る作品ですね。
それがまさかの小説で誕生!!!
雑誌での対談であったりインタビューを読んでいると大泉洋のスタッフ側からの佐藤氏へのラブコールだったようです。
内容はネタバレになってしまうので多くは語れませんが、紙媒体の衰退を通して出版業界の今後の生き残りをテーマに書かれた作品でした。
出版業界をテーマにした小説といえば2012年の本屋大賞「舟を編む」もそうでしたね。
昨今の技術の進歩はめざましく、スマホがあればなんでも出来る時代になりつつあります。
最近では空き時間がスマホゲームやYouTube等のとっつき易いライトな趣味が増えていますね。(実際に僕もかれこれ数年クイズをテーマにしたスマホゲームをやっています)
やはりそういった文化の変遷も影響し、
片手間に出来る
ゲームやまとめサイト
「がっぷり四つ」で構えないといけない
小説
となるとスマホに軍配があがるのでしょう。
というか、いまこの画面を通じて、これを読んでいるということはスマホ見てるって事でしょうし。まだ充電大丈夫ですか??
本には充電が不要ですよ!!
書店がどんどん全国から潰れていく昨今。「これは大問題だー!!」
と言いつつあなたは去年何度本屋に行ったでしょうか?
「罪の声」の中でも出版社営業の生の声が描かれていました。
本屋ってイオン行ったついでにしか行ってないんじゃないですか?(自分の事)
結局イオンの書店に何度行っても
町の本屋さんは潰れていく一方なんですよね。
学生時代は有り余った時間もあったことから、小説を行き帰りの駅でジャケ買いしたりもしました。
お小遣い制の今、毎回本屋に行くたびにベストバウトを求められるので、
結局悩んだ末にその場で買わず、夜ボーッとしながら家でアマゾン(川の名前じゃない方)から購入している事もあります。
レジに本を持っていく重み
と
ワンタップ
の
消費カロリーの違いが如実に現れていますねー。ここでもスマホの便利さに驚愕。
そして今回なぜもう一冊「キャプテンサンダーボルト」という作品を紹介するか!!
上記のエンターテイメントの変遷に多いに関係しているのです。
「とにかく面白い小説を!漫画や映画、YouTube様々な娯楽に負けないものを。」
上記は『キャプテンサンダーボルト』の文庫本発売時ポップに著者の一人である伊坂幸太郎書かれていたものです。
著者の一人である??
普通の小説は著者は一人じゃないですか?と思われがち
表紙をご覧ください。
2人が合作して作られているのです。
一人は本屋大賞ノミネート常連の
伊坂幸太郎
もうひとりが
インディヴィジュアルプロジェクションで有名な阿部和重
小説で合作は聞いたことないですが合作とは思えないぐらい内容が一本筋が通ってる!!どこからどこをどう合作したかは公表されてないですが、有名作家二人がタッグを組んだだけで胸熱です!
あらすじとしては
学生時代の悪友コンビが外国人テロリスト(めっちゃ怪力で超賢い無敵の超人)と敵対し、東北を駆け巡るノンストップ・エンタテインメント。
もう映画顔負けの見所満載のストーリーにエンターテイメントがYouTubeやスマホに負けるとは考えられないぐらいの一気読み!!
色々書こうと思ったけど、もうこれに関してはごちゃごちゃ言わんとこ!!是非みなさん読んでみてください。
ちなみに今年度大賞受賞した「かがみの孤城」も読みましたが女性向け??でした!僕は騙し絵の牙派です!サラリーマン主人公やで感情移入しやすかったし!
また色々本を紹介したいです!!
ほんではここまで!!